自分の悪癖

自分にはなかなか克服できない欠点があった。それは自分が上がる(下がる)と強く思ったタイミングではロットを大きくしてしまうということ。自分にとってはこの悪癖は克服するのが最も難しかった。

自分が時間を費やして分析した結果「こうなるだろう」と思ってエントリーするので変な自信を持ってしまう。時間を掛ければ掛ければ掛けるほど変な自信は強くなる。そうするとエントリーしてすぐに下がりだすと、「自分がここぞと思ったタイミングなんだ、ナンピンして様子を見てみよう」という思考となりやすく、結果は言うまでもない。

こと短期トレードにおいて、自分の考えに拘ってしまえば、絶対にうまくいかない。これは紛れもない真実だ。

自分はまず小さく張る。それが正しいならすぐに利益になるはずだ。そうしたら、適宜増玉していく。エントリーして含み損が出るようなら即切る。

そのようにしていくと利益の出ているものはロットが大きくなっていき、損失の出るものは小さなロットで損切りとなる。これが損小利大を実現する非常にリスクの少ない方法だ。

聞けばなるほど、自分でもできそうだと思うかもしれない。だが、自分が考えていることと実際に行動することには雲泥での差がある。

人はお金が絡むと冷静では居られず、自分の欲に負けてしまいがちだからだ。

たくさん勉強して本も読んだ。相場で利益を出す方法はわかっている。それなのに実行できないのはそのためだ。

稀にすぐに理解し実行できる人もいるかもしれない。しかし凡人ならば、多くの失敗を経験する中で学び、反省していく中で自分なりの方法を確立していくしか道はないのではないだろうか。自分も暗く、長いトンネルの中にいた。5年は費やした。でも諦めなければ、拓けるものはある。それはトレードに限らないだろう。この道を本気で進もうと思うのならば簡単に諦めるべきではない。